ルピュイの道2(オモン・オブラックからフィジャックまで)
ルピュイの道2(オモン・オブラックからフィジャックまで)


    2013年6月末にスペイン巡礼の道をわずか10キロほど歩いたときに泊まったアルベルゲで、世界を放浪している北海道出身のご夫婦
に出会った。その時に聞いた話で「フランスのルピュイから歩いている。フランスではジットという宿泊施設があって食事がとても美味しかった。
チーズとジャガイモを練り合わせたものとか、朝はオーナーの手作りジャムなど・・・」とのことだった。この話は忘れることができず、そして
日本カミーノ協会のWさんの体験談を聴く機会があり、Wさんのお話しでこれは行かねばと心に誓ったのであった。

    私は、2015年で今の勤務先で勤続25年目(前の会社を含めると27年)となり、職場から5日間の特別休暇と10万円の旅行券を頂戴し、
9月の連休と併せて、約2週間の旅程を組んだ。この旅程を組むのが非常に難しく、というのも巡礼の道はゴールを列車の駅がある地点でないと
帰ることができないので、ルピュイからオモン・オブラックとすると短いし、フィジャックだと旅程が非常にタイトで余裕がない、となると、
オモン・オブラックからフィジャックまでとし、巡礼起点のルピュイからオモン・オブラック間は今回割愛して、次回に歩くことにした。

    ガイド本は、アマゾンで「GR65のMiam Miam Dodo」を買って、街ごとに宿泊施設等はそこにだいたい記載されているので、ネットで
調べた上でE-mailで連絡ををとって、すべて事前に予約しておいた。そこに必ず行かねばならないというプレッシャーがあるが、いろいろな種類
の宿(ジット、シャンブルドット、オーベルジュ)に泊まってみたかったからだ。ピアノがあるジットなんかもあって、念のため楽譜を持って
いったりなんかして・・・。スケッチできたらと小さなスケッチブックもバックパックに入れてと夢がふくらむ。
といっても出発直前は憂鬱だった。楽しみというより、不安の方が大きかったから・・・。

    1日の歩行距離は地図上で25キロから33キロまでとした。しかし、これは現地での高低差を考えていないもので、実際歩くと、
雨+山道できついもので、1日だけ心が折れて観光案内所でタクシーを呼んだこともあった。
行く前はフランス語の勉強したりしたが、これは挨拶ぐらいは少しだけ役に立ったかな。

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