ポルトガル 天正少年使節団の足跡を訪ねて
ポルトガル 天正少年使節団の足跡を訪ねて


    時は1582年2月(天正10年)、織田信長がキリスト教布教を保護していた時代に、イエズス会の主催による

ヨーロッパへの日本人のキリスト教(カトリック)信者・少年4人による使節団が長崎より出航した。現代では航空機で12、3時間で到着

するところだが、何せ、風任せの帆船なので2年半もの航海を要した。その航海の間はさまざまな苦難があり、リスボンに到着するまで、

病気による死者が32人にも及んだという。私は、若桑みどり氏の『クアトロ・ラガッティ』(集英社文庫)を読んで、彼らが一番最初に

到着した国、ポルトガルに思いを馳せた。

    ポルトガルは日本から、最果ての国であり、航空機に乗っている時間や乗継などを考えると気が重くなり、当初は

旅行先の候補から除外していたが、長崎に行ったときに大きな会社から小さい個人商店までがカステラを製造販売しており、そのルーツを

探ってみたいとか、またリスボン名物の路面電車に乗ってみたいとか、そして天正少年使節団の足跡を訪ねるという3つの目的をもって、

旅行計画を立てることにした。

    現地での移動の手段は、エヴォラなどに行くことになるとレンタカーとなり、これまでドイツやスコットランド

での経験からナビを何とか日本から持っていこうと、ガーミン社の206nuviと全ヨーロッパの地図のデータ(SDカード)を入手して、

レンタカーの予約は、「ようこそポルトガル」のサイトより申し込んだ。


天正少年使節団が辿ったルート(参考文献:若桑みどり著『クアトロ・ラガッティ』)

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旅行ルート

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